見た目を損なう「ブリスター」とは?その原因と対策方法

ブリスターとは
ブリスターとは、シールやラベルを貼り付けた後、時間経過とともに表面が泡のように膨らんでしまう現象のことです。 本記事では、ブリスターの原因と技術対策を解説致します。
■ ブリスター現象の原因
ブリスターの主な原因は、プラスチック内部に含まれる水分や揮発性のガス(アウトガス)です。これらのガスは、時間の経過や熱などの影響で徐々に放出されます。一般的な粘着剤では、このアウトガスがラベルと被着体の間に閉じ込められ、逃げ場を失ってラベルを内側から押し上げてしまい、泡状の膨らみが発生します。
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■ブリスター対策の技術
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マトリクス®
1992年に発表して以来、30年以上にわたり、長年ご愛顧頂いている粘着技術になります。マトリクス®は、特殊な粘着加工により粘着剤面に無数の小さな凸部を形成させており、その縦横に走る極細の溝からエアーやガスが抜ける構造になっています。 アウトガスが発生しやすい素材や用途においても「耐ブリスター性」を発揮し、経時による浮き・膨れを抑制します。
マトリクス®の詳細は 👉 こちら
マトリクス®の耐ブリスター試験の様子が下記動画でご覧になれます。
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エアクープNeoシリーズ
エアクープNeoシリーズは、被着体に熱がかかることによって発生するガスを、「耐ブリスター性」粘着剤で抑え込みラベルの浮きを抑制する製品になります。 これによりアウトガスが発生する樹脂成型品にもラベルを貼り付けることが可能になります。 ラインアップは「透明タイプ」と鏡面性に優れた「銀タイプ」。そして特殊な粘着加工を施した「透明マトリクス粘着タイプ」の3種類になります。
エアクープNeoシリーズの製品は 👉 こちら
エアクープNeoの耐ブリスター試験の様子が下記動画でご覧になれます。
👂 ラベル貼付でお悩みの方、是非ご相談ください
耐ブリスター性は、単なる外観・意匠性改善にとどまらず、製品信頼性・表示精度・長期耐久性に直結する技術課題です。また、貼り直し・再加工が必要となり生産効率やコストに影響を及ぼします。
当社では、長年培ってきたラベル・粘着技術を活かし、マトリクス®やエアクープNeoシリーズで耐ブリスター性を実現しています。
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