フィルムとは(PET,PP,PVCの種類性能)
PET,PP,PVC各フィルムの特徴
粘着加工される基材フィルム材料で、主に多く使用されるものとしては、PET(ポリエチレンテレフタラート)、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)があげらます。
今回は、各フィルムの特徴を【表1】にまとめました。
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項目 | PET(ポリエチレンテレフタラート) | PP(ポリプロピレン) | PVC(ポリ塩化ビニル) |
---|---|---|---|
強度 | 非常に強く、伸びにくい | 比較的伸びにくい(延伸タイプ) | やや弱い |
平滑性 | 高い | 比較的高いが、フィッシュアイと呼ばれる凸状欠損がある場合がある。 | やや低い。 フィッシュアイやフローマーク(製膜ムラ)がある場合がある。 |
厚みムラ | 少ない | 少ない | やや多い |
柔軟性 | 低い。2次曲面には、対応可能であるが、厚みがあるものでは、フィルム反発による浮きを発生させやすい | やや高い。 2次曲面には、追従しやすい |
可逆剤の量で、変更可能。柔らかいものでは、2次曲面及び3次曲面にも対応できるものあり |
耐熱性 | 高い(100~120℃) | 比較的高い(100℃程度) | 弱い。 大半が35℃くらいから柔らかくなる |
熱膨張収縮 | 小さい | 大きい | 大きい |
耐溶剤性 | 強い | 比較的弱い(膨潤する) | 弱い |
耐候性 | 屋外使用約1年程度 | 低い。屋外使用数カ月程度 | 屋外使用約1年程度 |
PET,PP,PVCの種類性能について詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください
レギュラー製品のラインナップ
日栄化工製品の使い分けとして、各フィルム材料に対するレギュラー製品のラインナップを【表2】にまとめました。
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項目 | PET | PP | PVC |
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シール印刷用 (グラシン紙ベース剥離紙) |
透明グロス25/50㎛ 蒸着品(グロス/マット/ヘアライン/白コート)25/50㎛ 白色合成紙50㎛ |
白色合成紙80㎛ | |
平判用 (上質紙ベース剥離紙) |
透明グロス12~250㎛ 透明マット25㎛/50㎛ 蒸着品(グロス/マット/ヘアライン/白コート)25~200㎛ 白色合成紙50㎛ |
白色合成紙80~200㎛ | 透明グロス50/100㎛ 白色(グロス/マット)70/100㎛ 黄色100㎛ 黒色100㎛ 耐候タイプ白80㎛ |
ラミネート用 | 透明グロス16~100㎛ 透明マット25㎛ 耐候タイプ透明25㎛ |
透明グロス20/40/60㎛ 透明マット30㎛ |
|
アプリケーション用 | 透明グロス60㎛ |
PET(ポリエチレンテレフタラート)
PET製品としては、ロール製品用、平判用、ラミネートとして、幅広くラインナップ。銘板ラベル等、強度や耐久性を求められる用途に多く用いられます。
PP(ポリプロピレン)
PP製品は、印刷材料としてユポ合成紙(白色)及びラミネート用をラインナップ。合成紙ユポ(白色)は、大判の広告等印刷物や選挙ポスターなどに多く使用されます。
PVC(ポリ塩化ビニル)
PVC製品は、平判用のみですが、黄色・黒色や耐侯タイプなど、特殊なものをご用意しております。大判の印刷物やカッティングシート(切り文字)等で、PETやPPに比べると屋外で使用される割合は多いです。
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