ラベル印刷製造会社様の事例
プラスチック成型物に貼ったラベルの空気膨れを改善!
ラベル印刷製造会社様が、プラスチック成型物を取り扱うお客様に向けてラベル素材の改善を図った事例をご紹介します。樹脂素材から生じるガスによるラベルの膨れやはがれに対応する例として、ご覧ください。
業種 | ラベル印刷製造会社様 |
採用製品 |
エアクープ エアクープは、アウトガスが発生する樹脂板用のラベルとして開発された特殊素材のラベルです。 製品のお問い合わせへ |
お悩み |
・シールとプラスチック製品の間に、加工工程でガス膨れが発生してしまう |
製品導入後 |
・プラスチック製品から発生するガスを抑え込むのに成功 |
加熱工程でガス膨れが発生していた
ラベル印刷製造会社のB社様は、同社のお客様が取り扱う被着体がPC・PC-ABS・PMMAなどのプラスチック成形物の場合、ラベルを貼り付けて加熱したり、経時が進んだりすると、粘着シートとプラスチックの間にガス膨れが発生してしまうことを課題を感じていました。状況によってはラベルが剥がれてしまうこともあり、この問題を解決するシール・ラベル素材を探していました。
アウトガスが発生した際のラベル断面図
「エアクープ」採用でシール・ラベルの浮きや剥はがれを抑制
このような課題があるなか、機能性の高いシール・ラベル素材を開発する日榮新化にご相談をいただきました。当社をご指名いただいた理由は「数多くのラベル素材をさまざまな業種に納入している専門メーカーである」ことだったと言います。
当社からは、プラスチック製品の「アウトガス」を抑える効果の持つ特殊ラベル素材「エアクープ」をご提案しました。
ポリカーボネート、アクリル、ポリスチレン、ABS等の樹脂素材は、水分や二酸化炭素、未反応モノマーなどが熱などの外的要因により放出され「アウトガス」を発生します。このような素材に一般的な粘着ラベルを貼ると、ラベルと被着体の間にガスが溜まり、浮きやはがれを引き起こします。エアクープはこのようなプラスチック製品から発生するガスを抑え込める機能を有しており、シール・ラベルの浮きや剥はがれを抑制できます。
日榮新化の独自の技術と製品が評価され、エアクープを採用いただくことが決まりました。
ガス浮き対策をしていない粘着フィルム(左)と
エアクープNeo透明50F(右)の実験比較写真
プラスチック製品への横展開をしていきたい
エアクープを採用いただいた結果、お客様からは「ガス膨れが起こりにくくなった」と高評価をいただいています。また、アウトガス対策に最適なラベル素材として「将来的にはプラスチック成形物用に横展開を図っていきたい」とのうれしいお声もいただいています。