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剥離紙とは?利用用途や基本構成についてもご紹介

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剥離紙とは?利用用途や基本構成についてもご紹介

両面テープの白い台紙や湿布を使うときにめくれるフィルムのことを、「剥離紙(または剥離フィルム)」といいます。

剥離紙は用途や機能などに応じて、さまざまな種類が登場しており、目的に応じて選定することが大切です。

今回は、剥離紙・剥離フィルムの使用例や構成などを中心に、基本的な情報をまとめて紹介します。

剥離紙とは

剥離紙とは、主に粘着物質を保護することを目的に、剥離剤をコーティングした紙やフィルムのことをいいます。

物質の粘着性能を安定して保持するためには、重剥離・軽剥離といった剥離のバランスや、耐カール、寸法安定、機械貼り、打ち抜き加工などの諸条件に適合する剥離紙または剥離フィルムが求められます。

日榮新化では、お客様のニーズに応じて、最適な材料を選定したうえで剥離紙・剥離フィルムをご提案いたします。

剥離紙の種類

「剥離紙」「剥離フィルム」と分けて呼ぶように、大きく「紙」と「フィルム」にわけられます。 このうち剥離紙には、上質紙やクラフト紙、グラシン紙などを基材に使うことが多いです。

剥離紙は、原紙に直接「剥離剤」を塗工して製造しますが、上質紙やクラフト紙の場合は剥離剤が原紙に染み込んでしまうため、均一に塗工できないことがあります。

そこで、原紙に高温で溶融した薄い膜状のポリエチレンをラミネート加工することにより、剥離剤を適度に浸透させられるように加工するのが通例です。この加工した紙のことを「ポリラミ紙(ポリエチレンラミネート紙)」といいます。

ポリラミ紙は、光沢があり平滑性に優れていますが、表面に塗布されたポリエチレンは110℃程度で溶けるため、耐熱性が求められる環境には適しません。 耐熱性を求めるなら、グラシン紙を使った剥離紙のほうが適しています。

グラシン紙は、上質紙やクラフト紙と比べて密度が高く、剥離剤を原紙に直接塗工できます。耐熱性のほか、光透過性がよいことも特徴で、工業用途や食品用途で使用されることが多い剥離紙です。ただし、湿気に弱く寸法安定性がよくない(カールの原因になりやすい)という一面もあります。

剥離フィルムに使用される素材には、PET、OPP、PP、PEなどが主流です。フィルムは、平滑性や光沢、透明性といった点で紙より優れているほか、耐水性、強度、厚みなどの機能を付加したいときにも適した素材です。

なお、耐熱性に関しては紙より劣るのが難点です。 このように、剥離紙・剥離フィルムには種類によってメリットとデメリットがありますから、目的や使用環境などにあわせて選ぶことが重要です。

剥離紙の基本的な構成と剥離剤について

剥離フィルムの場合、PETフィルムなどの基材に剥離剤を塗布した二層構造が一般的ですが、剥離紙の場合は先述の通り、剥離剤が原紙に染み込むのを防ぐため、基材とのあいだに目止め層(バリア)を挟んだ三層構造にすることが多いです。

目止め層を設けることで、剥離剤を均一に塗工でき、安定した品質を保持できるようになります。

ここで、剥離剤についても触れておきましょう。剥離剤には、大きく「シリコーン系」と「非シリコーン系」があります。わたしたちが目にする剥離紙・剥離フィルムのほとんどの商品には、剥離性に優れたシリコーン系が使われていますが、剥離性を求めない用途などでは非シリコーン系が使われます。

例えば、電子部品業界では剥離性が過剰なシリコーンだと使用しづらく、場合によっては商品に影響を与えることがあります。こうした現場では、非シリコーン系の剥離剤を使った剥離紙・剥離フィルムを用いることが多いです。

電子部品業界だけでなく、近年はさまざまな業界で非シリコーン系の剥離剤のニーズが増えています。

リサイクル可能な剥離フィルムのご案内

剥離紙は、さまざまな製品の開発工程において不可欠な材料である一方で、剥がされた後はすぐに廃棄されるため、環境の観点で考えると課題もある材料です。リサイクルをするにも、ラミネート加工をしたり特殊なコーティングを施したりしているため再利用ができず、廃棄されるのが実情でした。

こうした現状を改善するため、日榮新化では剥離紙をリサイクル可能な資源(=剥離フィルム)に置き換える「資源循環プロジェクト」を発足。回収した使用済みの専用剥離フィルムを再び同じフィルムの原料に使用する、循環型のリサイクルスキームを確立しています。

専用剥離フィルムを選択することにより、お客様も環境負荷の低減に貢献することにつながります。日榮新化では資源循環プロジェクトを通じて、より環境負荷低減への貢献度が高いとされる「ポストコンシューマリサイクル(消費者の仕様を経た製品のリサイクル)」に取り組んでまいります。

> リサイクル可能な剥離フィルムの詳細はこちら

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